複式簿記の原則①取引の二重性
取引の二重性とは
取引の二重性の定義・意味など
取引の二重性(とりひきのにじゅうせい)とは、複式簿記の対象となる取引は必ず借方に記載される要素と貸方に記載される要素の両方が含まれて
いることをいう。
参考:『日商簿記3級 商業簿記 スピード攻略テキスト』 DAI-X出版、2004年、32項。
取引の二重性の位置づけ・体系(上位概念等)
複式簿記の原則
取引の二重性は複式簿記の原則(本質)のひとつである。
なお、複式簿記においては、取引を勘定科目に分類する仕訳という作業が行われる。
そして、仕訳には、取引の二重性と貸借平均の原則という2つの原則がある。
- 取引の二重性
- 貸借平均の原則
取引の二重性の意義
結果には原因がある
取引の二重性は、原因があって結果がある、つまり、無から有が生じることはない、という原則を表している。
資産の増減原因の記録
複式簿記の対象は資産が増減する取引(会計取引。資金の運用面)である。
したがって、まずは資産の増減に着目し、これを記録する。
しかし、複式簿記においては、いくら資産が増えたのか(あるいは減ったのか)という結果だけでなく、どうやって資産が増えたのかという増減原因(資金の調達面)も同時に(=「複式」で)記録する。
つまり、1つの取引を結果と原因の2つの側面・要素(→借方と貸方)に分けて考え、両者を同時に記録するという複式簿記の原則が取引の二重性である。
なお、資産の増減原因には次の2つの場合がある(→資本利益区別の原則)。
- 負債または別の資産が増減する取引(→資本取引)
- 資本が増減する(=利益または損失(収益ー費用)が発生する)取引(→損益取引)※
※資本(正確には自己資本)の増加部分が利益である。
つまり、資産の増減が負債または別の資産の増減を伴う場合(→資本取引)は貸借対照表のみで完結する。
これに対して、負債または別の資産の増減を伴わない場合(→損益取引)は利益または損失が発生していることになるので、収益・費用の認識が必要となり損益計算書も登場することになる。
執筆者:ケーソルーション(2006年より本サイト運営)
※本サイトのコンテンツの無断転載を禁じます
現在のページが属するカテゴリ内のページ一覧[全 5 ページ]