小口現金
小口現金とは 【petty cash】
小口現金の定義・意味など
小口現金(こぐちげんきん)とは、小口現金制度を採用している場合において、会計係が用度係(支払いを担当する係)に前渡しした少額の現金(小口現金。小切手を含む※)を処理する資産勘定をいう。
※小切手で前渡しした場合には用度係が換金して現金にする。
法人・個人の別
法人・個人
小口現金は法人・個人で使用される勘定科目である。
小口現金の範囲・具体例
たとえば、事務用品や日用品などの消耗品費、お茶代、交際費などの細々とした支出や従業員の立て替えた旅費交通費などの立替経費の精算などは小口現金で行う。
小口現金と関係する概念
経費立替金
事務処理の簡素化の見地から、小口現金制度を導入せずに、役員・従業員に支払いを立て替えてもらい、これを経費立替金勘定などで処理をするという方法もある。
立替金は後日経理に直接請求することになる。
小口現金の決算等における位置づけ等
小口現金の財務諸表における区分表示と表示科目
貸借対照表 > 資産 > 流動資産 > 現金(または現金及び預金)
区分表示
現金
小口現金勘定は、期末(決算)では現金勘定に含め、現金または現金及び預金に属するものとして表示する。
なお、現金は流動資産に属する。
企業会計原則注解
[注16] 流動資産又は流動負債と固定資産又は固定負債とを区別する基準について
現金預金は、原則として、流動資産に属する…
小口現金の会計・簿記・経理上の取り扱い
会計処理方法
使用する勘定科目・記帳の仕方等
1.小口現金を前渡ししたとき
会計係が小切手を振り出して用度係に渡したときは、小口現金勘定(資産)の借方に記帳するとともに当座預金勘定の貸方に記帳する。
また、会計係が普通預金から現金を引き出して用度係に渡したときは、小口現金勘定(資産)の借方に記帳するとともに普通預金勘定の貸方に記帳する。
2.小口現金で支払いをしたとき
用度係が小口現金で支払いをしたときは仕訳は不要である。
用度係から会計係に支払明細の報告がされたときに、まとめて会計処理を行うことになるからである。
ただし、小口現金出納帳に支払明細を記帳して管理をする。
3.会計係に報告をしたとき
一定期間末に用度係がその期間に支払った小口現金の明細を会計係に報告をしたときは、その期間分をまとめて記帳する。
すなわち、支払明細報告書にもとづき、各費用勘定の借方に記帳して費用処理をするとともに小口現金勘定の貸方に記帳して減少させる。
なお、当時補給の方法による場合は、この報告時の処理と次の小口現金の補給時の処理を、小口現金勘定を相殺してまとめて処理をすることができる。
4.小口現金の補給を行ったとき
会計係は用度係から報告を受けた金額と同額の資金を用度係に渡して小口現金の補給を行う。
補給の方法には次の2つの方法があるので、その会計処理については各リンク先を参照。
- 翌日補給
- 当日補給(即日補給)
小口現金の管理
一般的に、小口現金は会計係が管理するのではなく、各部署に用度係などという係を設けて管理させる。
帳簿管理
補助簿の作成(小口現金出納帳)
小口現金による支払いは、小口現金出納帳という補助簿(補助記入帳)にその支払明細を記帳して管理をする。
なお小口現金を管理するための小口現金出納帳の書式・様式は、次のサイトのページなどにある。
ビジネス文書テンプレートの無料ダウンロード: 簿記・経理・会計用各種書式
取引の具体例と仕訳の仕方
小口現金を前渡ししたとき

普通預金から引き出して小口現金を用度係に渡した。

| 小口現金 | ✕✕✕✕ | 普通預金 | ✕✕✕✕ |
会計係に報告をしたとき

月末に用度係から小口現金の明細の報告を受けた。

| 旅費交通費 | ✕✕✕✕ | 小口現金 | ✕✕✕✕ |
| 消耗品費 | ✕✕✕✕ | ||
| 交際費 | ✕✕✕✕ | ||
| 雑費 | ✕✕✕✕ |
小口現金の税務・税法・税制上の取り扱い
消費税の課税・非課税・免税・不課税(対象外)の区分
不課税取引(課税対象外)
消費税法上、小口現金は不課税取引として消費税の課税対象外である。
執筆者:ケーソルーション(2006年より本サイト運営)
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